韓国のT-money(ティーマネー)カード:観光客のための完全ガイド(2026年版)

💳 交通ガイド📖 読了目安 約8分✏️ 2026年5月更新

T-moneyカードは、韓国を旅する観光客にとって間違いなく一番役立つアイテムです。地下鉄・バス・タクシーといった公共交通網をまるごと割引運賃で利用でき、乗り換えも無料。さらにコンビニや自動販売機などでの支払いにも使えます。この記事では、購入場所から使い方、帰国前の払い戻し方法まで、必要な情報をすべて解説します。

韓国のT-money(ティーマネー)カード:観光客のための完全ガイド(2026年版)
この記事の内容
  1. T-moneyとは?
  2. どこで買える?
  3. チャージの方法
  4. T-moneyが使える場所
  5. 乗り換え割引のしくみ
  6. 残高の確認方法
  7. 払い戻しの手順
  8. T-moneyと他の決済手段の比較
  9. 知っておきたい活用術

T-moneyとは?

T-money(티머니)は、Korea Smart Card社が発行するチャージ式の非接触ICカードで、ソウルをはじめ韓国のほぼすべての公共交通機関で使えます。ロンドンのOyster、東京のSuica、香港のOctopusと同じように、改札で「タッチして入り、タッチして出る」方式です。

カードにはプリペイド残高がチャージされており、黄色い読み取り機にタッチするたびに自動で運賃が引き落とされます。登録手続きは不要、個人情報の紐づけもなく、SIMカードやインターネット接続も要りません。かざすだけで使えます。財布やスマホケースにすっきり収まるサイズで、スマートフォンの背面に付けている韓国の人も多く見かけます。

💳 T-money早わかりデータ

カード購入価格₩3,000–5,000(カード本体のみ、残高は別途チャージ)
1回券と比べた地下鉄割引1乗車あたり₩100お得
無料乗り換えの有効時間30分(地下鉄→バス、バス→バス)
地下鉄入場に必要な残高基本運賃(₩1,550)以上
チャージ上限額₩500,000
利用できる都市ソウル、釜山、大邱、仁川、光州、大田ほか、ほとんどの都市

T-moneyカードはどこで買える?

T-moneyカードは韓国全土の数十万か所で販売されており、買う場所に困ることはまずありません。ポイントは、最初の1枚をどこで買うか。理想は、最初の電車やバスに乗る前に手に入れておくことです。

✈️
仁川空港(GS25 / CU)
第1・第2ターミナルとも、税関出口を出てすぐの場所にコンビニがあります。空港鉄道A’REXに乗る前にここでT-moneyを購入するのが、いちばんスムーズなタイミングです。
最初の1枚はここで
🏪
コンビニ(GS25・CU・セブンイレブン)
韓国のほぼすべてのコンビニのレジで購入できます。カードを指さすか、「ティーマネー カード ジュセヨ」と伝えればOK。レジでそのままチャージもしてもらえます。
全国どこでも
🚇
地下鉄駅構内のコンビニ
ソウルの地下鉄駅の多くには、改札階に小さなコンビニ(多くはGS25かCU)があります。一部の駅では券売機コーナーでも購入できます。
いつでもすぐ近くに
💡 デザインカードもおすすめ 標準の青いカードのほかに、T-money機能を内蔵したグッズも豊富です。キャラクターキーホルダー(BT21、カカオフレンズ、ポロロ)、スマホケース、リストバンド、指輪型まで。観光地のショップやオリーブヤング、公式グッズストアなどで販売されており、機能は通常のカードとまったく同じ。お土産にもぴったりです。

T-moneyカードのチャージ方法

T-moneyのチャージはとても簡単で、方法もいくつかあります。コンビニでの最低チャージ額は₩1,000。地下鉄のチャージ機も通常₩1,000からです。1回のチャージ上限は₩90,000、カードに貯められる残高の上限は₩500,000です。

  1. コンビニのレジでチャージ
    カードを店員に渡し、「チュンジョン ヘ ジュセヨ(충전 해 주세요=チャージしてください)」と金額を伝えるか、指で金額を示すだけでOK。支払いは現金でもカードでも可能です。店員がリーダーにタッチすると即座に残高が更新されます。最も早くて手軽な方法です。
  2. 地下鉄駅のチャージ機でチャージ
    黄色いT-moneyチャージ専用機を探しましょう(券売機とは別ですが、チャージ対応の複合機もあります)。「T-money Recharge(チャージ)」を選び、センサーパッドにカードを置き、現金を投入(₩1,000・₩5,000・₩10,000紙幣に対応)して金額を選択、確定します。ビープ音が鳴れば残高更新完了。ほとんどの機械は現金のみ対応です。
  3. T-moneyアプリでチャージ(韓国の電話番号が必要)
    公式T-moneyアプリを使えば、NFC対応スマートフォンに直接チャージできます。ただし本人確認に韓国の携帯電話番号が必要なため、ほとんどの観光客には現実的ではありません。コンビニかチャージ機を利用しましょう。
いくらチャージすればいい? ソウル7日間でアクティブに観光するなら、合計₩30,000–50,000が目安です。地下鉄とバス中心の1日の交通費はおよそ₩5,000–12,000。コンビニ払いにも使うなら、1週間で₩50,000–70,000を見ておきましょう。チャージはいつでも追加できるので、多めに入れて払い戻しに手間をかけるより、少なめに入れてこまめに足すほうがおすすめです。

T-moneyが使える場所

T-moneyの便利さは地下鉄だけにとどまりません。タッチで使える場所を一覧にまとめました。

場所使える?補足
ソウル地下鉄(全路線)✓ 使える全23路線に対応。入場・出場の改札で黄色い読み取り機にタッチ。市内観光の必需品です。
市内バス(ソウルほか主要都市)✓ 使える乗車時(前扉)と降車時(後扉)にタッチ。地下鉄から30分以内の乗り換えなら基本運賃は加算されません。
一般タクシー✓ ほぼ使えるソウルのタクシーの多くは、助手席背面のカードリーダーでT-money払いに対応。降車時に「ティーマネー」と伝えましょう。リーダーを稼働させていない運転手もいるので、事前に確認を。
カカオタクシー/市外タクシー✓ 使えるアプリ配車のカカオタクシーはT-money払いに安定して対応。グループ向けのジャンボタクシーでも使えます。
A’REX(空港鉄道・一般列車)✓ 使える仁川空港からの各駅停車タイプの一般列車はT-moneyでOK。直通列車(全席指定)には使えないため、別途チケットが必要です。
市外バス/高速バス✓ 一部で使えるT-moneyに対応する市外バス路線もありますが、全路線ではありません。乗車前に確認しましょう。
GS25・CU(コンビニ)✓ 使えるレジで支払い手段として利用可能。混雑時は現金より少しスピーディーです。
セブンイレブン(韓国)✓ 使える全国の店舗で支払いに使えます。
emart24(コンビニ)✓ 使える支払いに利用できます。
一部の自動販売機✓ 一部対応地下鉄駅の自販機や街中の一部自販機で使えます。T-moneyロゴが目印です。
一部の駐車場✓ 一部対応ソウルなど一部都市の市営駐車場で利用可能。車を使わない観光客にはあまり関係ありません。
KTX(高速鉄道)✗ 使えないKTXはKORAILで別途チケットの予約・購入が必要。T-moneyでは乗車できません。
A’REX直通列車✗ 使えない仁川空港—ソウル駅間の直通列車(₩11,000)は指定席券が必要で、T-moneyは使えません。

乗り換え割引のしくみ:知らないと損する理由

乗り換え割引はT-moneyの最も価値ある機能のひとつですが、その仕組みを正しく理解している観光客は意外と多くありません。

T-moneyで地下鉄の改札を出るか、バスの降車タッチをすると、30分間の乗り換え有効時間がスタートします。その時間内にバスや別の地下鉄路線に乗れば、新たな基本運賃は請求されません。合計の移動距離が10kmを超えた場合の距離加算分だけが引かれます。

実際にどういうことかというと、地下鉄で目的のエリアまで行き、そこからバスで最終目的地へ向かう場合、基本運賃は2回分(₩3,050)ではなく1回分(₩1,550)で済みます。乗り物を何度も乗り継ぐ観光の1日なら、₩2,000–5,000の節約になります。

重要:乗り換え割引が適用されるのは、出口で毎回きちんとタッチして出た場合だけです。地下鉄で出場タッチを忘れると、最大運賃が請求されるうえに乗り換え有効時間も無効になります。「出るときも必ずタッチ」を徹底しましょう。なお、乗り換え割引はT-moneyのみが対象で、1回用切符では適用されません。

残高の確認方法

T-moneyカードの残高は、次のような方法で確認できます。

💡 残高不足のサイン 地下鉄に入場するには、残高が基本運賃(₩1,550)以上必要です。足りないと入場改札で弾かれるので、先にチャージしましょう。長距離移動で出場時に距離加算分だけ不足した場合は、その不足分が次回チャージ時に差し引かれます。残高が₩5,000を切ったらチャージする習慣をつけておくと安心です。

帰国前の払い戻し方法

旅の終わりにT-moneyの残高が余っていても、払い戻しを受けられます。手続きは簡単で、残高₩50,000以下ならT-money取扱いコンビニ(GS25・CU・セブンイレブン)のレジで、手数料₩500を差し引いた金額をその場で受け取れます。₩50,000を超える残高は、T-money本社窓口(ソウル駅隣のソウルシティタワー)または地下鉄駅の顧客案内所で手続きしましょう。

  1. コンビニまたは地下鉄駅の顧客案内所へ行く
    T-moneyを扱うGS25・CU・セブンイレブンなら、残高₩50,000までその場で払い戻せます。ソウル地下鉄の駅にも有人の顧客案内窓口(고객안내센터)があり、高額残高の相談を含めて対応してもらえます。
  2. カードを渡して払い戻しを依頼する
    「ファンブル ヘ ジュセヨ(환불 해 주세요=払い戻ししてください)」と伝えましょう。スタッフが手続きし、手数料を差し引いた残高を現金で返してくれます。
  3. 仁川空港で払い戻すこともできる
    仁川空港の第1・第2ターミナルには、出国ゲート前にT-money払い戻しカウンターがあります。出発当日に思い出した場合はこれが一番便利。チェックインホール付近の「T-money」または「Korea Smart Card」の表示が目印です。
💰 払い戻しをラクにするコツ:旅の最後の1〜2日はコンビニでの軽食や飲み物、食事にT-moneyを使い、残高を使い切る方向で調整しましょう。終盤はチャージを控えめにして、空港に着く頃には残高₩1,000–2,000程度にしておくのが理想です。

T-moneyと他の決済手段の比較

選択肢向いている人割引乗り換え入手方法
T-moneyカードすべての観光客に。定番の選択肢✓ 1乗車₩100お得✓ あり空港、コンビニ
海外発行タッチ決済クレジット/デビットカード地下鉄改札ではまだ利用不可(2027年頃導入予定)✗ —✗ —駅の新型券売機でのT-money購入・チャージに活用
地下鉄1回用切符単発の乗車のみ。カードがない場合の手段✗ 運賃が割高✗ なし駅の券売機
Discover Seoul Pass短期滞在で交通+観光施設入場をまとめたい人✓ 定額制✓ ありKlook、Trazy、空港の観光案内カウンター
気候同行カード(短期券)ソウルの地下鉄+市内バスが乗り放題:1〜7日券、₩5,000–20,000✓ 定額制✓ 乗り放題ソウル地下鉄駅の券売機・顧客案内所
K-pass(居住者向けカード)韓国在住者向け。月ごとのキャッシュバック✓ 最大53%✓ あり韓国の銀行での登録が必要

ここでひとつ、よくある誤解を正しておきます。海外発行のタッチ決済(EMVコンタクトレス)カードは、ソウル地下鉄の改札ではまだ使えません。オープンループ決済はまずバスから導入が進められており、地下鉄への導入は2027年頃と見込まれています。地下鉄に乗るならT-moneyが「あると便利」ではなく「事実上必須」なのは、まさにこのためです。海外発行カードでできるのは、新型駅の券売機でのT-moneyの購入・チャージや、コンビニでの支払いです。なお、地下鉄・バス中心のソウル滞在なら、定額制の「気候同行カード」観光客向け短期券(1〜7日、₩5,000–20,000)も検討の価値があります(30日定期券は2026年9月にK-passへ統合予定)。

T-money活用のポイント


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